抗堪専門家の影響[OUTDATED]

このバグはアップデートにより修正されました

抗堪は艦のHPを増やすが、実際のHPは火災や浸水でのみ減らされる仮想区画(HPバーのHP)に割り当てられる。この区画だけが100%回復する。
過貫通も以前はここから払い出されていたようがだが、現状では100%回復しないのでまた別の区画となっているはず。

火災と浸水
抗堪専門家の影響を受ける。(総HPが増えた分だけ被ダメージも増す)

修理班
抗堪専門家の影響を受けない。(総HPが増えても回復量は増えない)

砲弾と魚雷
抗堪専門家の影響を受けない。(以前も書いたが、これらから受けるダメージは区画に設定されているので総HPは無関係)


追記
何が問題かといえば「戦艦等で抗堪をつけると火災・浸水で損をする一方、回復量は増えないのでデメリットしかない」ことです。100700の大和はやめましょう

航空発見距離と視認限界距離

お船や艦載機にはそれぞれ航空発見距離と視認限界距離が設定されている。

戦艦や空母(ミッドウェイ等で顕著)に乗っている時、自分の航空発見12~13kmに敵艦載機がいるのに見つからない、といった経験をすることは多いと思う。
これは艦載機の視認限界距離が11km(弾着観測機のみ15km)であるために起きている。
観測機がいない状況であれば、敵艦載機が自艦から11km以内に入らない限り、どれだけ発砲・炎上しても航空発見されることはない。
駆逐艦では26km先で発砲中の大和をスポットできないのと同じ仕組みである。

コンカラーやミッドウェイのような著しく航空隠蔽の悪い船であっても、艦載機視界の11km制限によって比較的フェアな被スポットが実現されているのだ。

魚雷の詳細仕様

魚雷について
結構めんどくさいのでお覚悟必須。

使う単語は以下に。公式訳がないもの、いちいち記述すると長くなるものは勝手に独自の単語を使います。WGが悪い

  • a)バイタルや艦首艦尾、艦全体区画等の、撃沈判定に関わる区画を総称して「通常区画」と呼ぶ。
  • b)浸水率や魚雷のダメージに関わる係数("floodParams")を「浸水率係数」と呼ぶ
  • c)砲弾や魚雷自体の与える最大ダメージ("alphaDamage")を「アルファダメージ」または「アルファ」と呼ぶ。
  • d)港での確認できる耐水雷防御の軽減率を「耐水雷防御値」と呼ぶ。
  • e)貫通弾から何%のダメージを受けるかは区画ごとに設定されている("volumeCoeff")これを「ダメージ係数」と呼ぶ。貫通弾から受けるダメージは"volumeCoeff" * アルファダメージである。バイタル貫通で100%のダメージが出るのは、"volumeCoeff"が1.0だから。同様に艦首艦尾や船体の値は0.165である。

目次
  • 1)港で見える最大ダメージについて
  • 2)艦首・艦尾に当たった場合
  • 3)バイタルに当たった場合(たぶん一番難解)


ここから本題。(上の番号と対応してます)

1)港で見える魚雷ダメージ最大値は間違っている。

港画面で見ることのできる最大ダメージ値が発生することはない。
港での最大ダメージ = アルファダメージ / 3 + 爆風ダメージ
で表示されているのだが、爆風ダメージは必ず減衰が入るためだ。では正確な最大ダメージはどうなるか?

正直に言うと、これを正確に計算するのは不可能である。

理由はやはり爆風ダメージにある。

詳しくは別の機会に書こうと思うが、簡単に言えば「魚雷の爆風は通常区画にダメージを与えることができる。(一方でHE/爆弾の爆風は不可)。」
以前作ったエクセルシート参照
しかし、爆風からどれだけダメージを受けるのか、正確な計算式が分かっていないのだ。

また、爆風は隣接した区画にもダメージを与える。
例えば喫水線にヒットした魚雷であっても、(艦の構造によっては)上部構造物のHPを奪うことさえある。

例)フレッチャー後期魚雷
αダメージ:53500
爆風ダメージ:1200
貫通可能厚:999mm
港で見える最大ダメージ:19033


2)HE弾と魚雷は同じ仕組みを使っている。

爆風は計算不能だが、どの程度のアルファダメージを受けるかは計算できる。(=爆風を無視した場合のダメージは、HE弾と同じで一定。)

既に書いたが、魚雷もHE弾と同じ仕組みを用いている。
貫通可能装甲厚(999mm)があり、艦首艦尾に命中した場合は"アルファダメージの0.165倍"ずつ船体と命中部からHPが減っていく。ただし火災の代わりに浸水が起きる。


3)水雷防御がない艦艇(駆逐艦を除く)であっても、内部的には耐水雷防御値が存在している

次に問題となるのがバイタル命中時の挙動である。
前述のフレッチャー後期魚雷を例に取ると、バイタル(=艦中央部)への命中1本につき5万ダメージが入るはずだが、実際は違う。
浸水が起きないこともある。また、港での耐水雷防御値にも誤差がある。

これら全てに関係しているのが浸水率係数である。ダメージ・コントロールシステム改良1で0.97倍されるのはこの数字。
例)大和: 0.15
例)水雷防御のない船: 0.333

詳しくはそれぞれ

魚雷アルファから受けるダメージ = 浸水率係数 * 魚雷のアルファダメージ * ダメージ係数
浸水発生率 = 浸水率係数 * 魚雷の浸水率 (当然だが艦首艦尾で受けた場合には補正は入らない)

最初で書いたように、バイタルのダメージ係数は1.0だが、魚雷のみ別途ダメージが軽減されるのだ。
つまり、水雷防御0%の艦であっても
  • 見かけ上は艦首・艦尾・バイタル何処に被雷しても「およそアルファ*0.33倍」の損傷しか受けない。
  • 浸水率300%以下の魚雷であれば運次第で浸水が起きない。航空魚雷など「HPはあるけど今浸水したら終わる!」といった時は諦めて腹で受けるのも視野に。
  • メコン改良1を搭載すれば浸水率係数が下がる(=ダメージも浸水率もきちんと軽減される)
メコン改良1の説明文には「浸水発生率 -3%」とあるが、1つ目の式からわかるように浸水発生率だけでなく魚雷そのもののダメージも軽減する。
浸水のダメージそのものは浸水率係数によらず固定である。

追記:
(駆逐以外の)水雷防御0%の艦で日空の魚雷を
1本艦首に食らう→浸水率63%
4本腹で受ける→どれかで浸水する確率=1-(1-0.63*0.333)^4=62%
なので、1本だけ艦首で受けるよりバイタルで4本受け止めましょう。


ただしこれには例外がある。
駆逐艦のみ、浸水率係数で保護されていないのである。よってダメコン改良1を積んでも魚雷のダメージは減らない。また、艦首であっても船体中央であっても、魚雷に当たったときの浸水発生率は変わらない。
ここで重要なのが駆逐艦特有の被ダメージシステムである。駆逐艦の中央部(バイタル)のダメージ係数は0.33倍に設定されている。
もし浸水率係数が使われていれば0.333*0.33=0.10989倍と、極端に魚雷ダメージが軽減されてしまう。これを避けるために駆逐艦のみ例外が設けられたと思われる。


母港で確認できる耐水雷防御値 = 1 - ( "浸水率係数 * 3" を小数第三位で四捨五入した値)

港での誤差の原因は少数点以下のラウンディングによるものだ。
公式Wikiには「(1-耐水雷防御値)*0.33=浸水率係数」と書かれているがこれも間違いである。(計算すれば明らかにおかしいことがわかる。)
例) 大和の耐水雷防御値は(アップグレードなしで)55%だが、実際にデータ上で設定されている浸水率係数は"0.15"である。(1-0.55)*0.33=0.1485と、本来の数字から乖離してしまう。

最後に
間違いがあったらコメントかツイッターに投げてください


垂直散布界の考察

主砲、副砲の水平散布界はゲーム中の下記の値によって定義される。極至近距離については後述。

“idealRadius”:

“idealDistance”:

“minRadius”:


式は、xをメートルとして

水平散布界(x) = ( idealRadius - minRadius ) / idealDistance * x + 30 * minRadius

となる。

また、極至近距離になるとx=0で散布界は0に収束すると言われているが、その区切りが"taperDist"である。


ここから垂直散布界を調べるにあたって、関連する値を探していく。

過去の開発者質問から「日本戦艦のみ垂直散布界が悪い」という回答がある。

そこから他艦と日本戦艦を比較し、関連すると思われる(日本戦艦のみ大きい数字が使われている)値が以下のものである。

“radiusOnMax”: 日戦 0.8、日戦以外の主砲 0.6、副砲 1.0

“radiusOnDelim”: 日戦 0.6、日戦以外の主砲 0.5、副砲 0.8

"radiusOnZero": 全ての主砲 0.2、副砲 0.1

“delim”: 主砲は全ての艦艇で0.5、副砲は0.6


推測であるがこれらは楕円率、つまりradiusOnMaxは通常の水平散布界の式に対する係数、radiusOnZeroは文字通り距離0での係数だと思われる。

問題はradiusOnDelimで、delimという値はすべての主砲で0.5に設定されている。

何のdelimiterなのかは未だ不明なものの、可能性が高いのは射程であろう。

最大射程の50%で垂直散布界が変わるのか、あるいはゲーム独自の30m単位で15mを表しているのか、はたまた全く別のパラメータなのか。暇な人がいたらぜひ検証してほしい。