WoWS - 散布界の仕組み2(シグマ値)

リバースエンジニアリングから判明したシグマの仕様です。
すべてが正しいとは限らない(リバースエンジニアリングしたコードは正確だが、本当に使われているのかわからない: 実際の生成コードはサーバーサイド)ので、検証で違う傾向が出た、反証がある場合などは優しく教えてください。

スペシャルサンクス(敬称略)

関連するパラメータと説明

散布界の大きさの単位は何でも構いませんが、ここではBW単位とします。30[m] = 1[BW]
注意: 高度圧縮(対数のところ)に影響します。

  • sigmaCount: 所謂シグマ値。T8までの巡洋艦駆逐艦は殆ど2.00、T9以上の巡洋艦は2.05、戦艦は多種多様
  • 水平散布界 [BW]: 前章参照
  • 垂直散布界 [BW]: 前章参照

散布点の生成とシグマ値の仕組み

  1. 散布界の中心(エイムしている点)を原点とする
  2. ランダムな角度[0, 2π)と水平、垂直散布界を用いて楕円周上の点Pを取得
  3. sigmaCountを元に[-1, 1]の範囲で乱数を作成
    1. ガウス分布(平均0.0, 標準偏差\frac{1}{sigmaCount})で乱数を抽出
    2. 1.の生成値が[-1, 1]の区間内にない場合、一様分布 [-1, 1)で再生成
  4. Pの各座標に前述の乱数を乗じることで楕円の中心へ向けて移動させる
  5. Pの高さYが0より大きい(海面より高い)場合、10\ln{(\frac{Y}{10}+1)}で置き換える。
  6. 砲弾はこの点を通る
f:id:Kawaii_14:20210325180847p:plain
MSPAINT_3MIN.EXE

ガウス分布の生成で使われる標準偏差が小さいほど(=sigmaCountが大きいほど)0付近の数が出やすくなり、砲弾が散布界の中心へ飛びやすくなります。

キョム